住宅ローン借り換え相談はどこが正解? モゲチェックのメリット
2022年12月に日銀が政策変更を発表し長期金利上昇、2023年になって住宅ローンの10年固定や全期間固定等で金利が上昇しています。変動金利を借り換えた方がよいのか、どの銀行のどの商品に借り換えるのがベストなのか、相談に来られる人も多いです。今回は住宅ローンの借り換え相談をするならどこが正解なのか、人気の住宅ローン比較サービス、モゲチェックについても取り上げます。
借り換え相談を銀行に行くメリット、デメリット
借り換えを検討する時に多くの人が相談先として思い浮かべるのは銀行かもしれません。銀行に借り換え相談をしても、その銀行の金利や借り換えメリット、審査基準、手続き等は詳しく教えてくれますが、ライバル銀行についての情報は教えてくれません。「ウチで借り換えをするより、○○銀行さんの方が得ですよ」とはならないということです。
そのため「X銀行で借り換えをして100万円得をしたが、実は、その時Y銀行に借り換えておけば200万円得をしたのに」という後悔をする人は多いです。
銀行に借り換え相談に行くメリットは、その銀行のことはとても詳しく理解できる。デメリットはその他の銀行との比較ができない、ということになります。
借り換え相談をFPに行うメリット、デメリット
借り換え相談をファイナンシャルプランナー(FP)に行うという手もあります。しかし、FPの中で住宅ローンに詳しい人はほとんどいません。弊社のような住宅ローンを専門にしているFP事務所であれば借り換え相談実績も多数ありますので、そういったところを見つけて相談に行くのはよいでしょう。
住宅ローン専門FP事務所に相談に行くメリットは、色々な銀行の金利や手数料等の情報を持っているので、比較しながら最もよい銀行を選ぶことができる点にあります。弊社では、毎月独自に金利情報をデータベース化し、残債金額や残期間等の条件を入れると、その人の条件にあったランキングが表示されるシステムを作って、コンサルティングに利用しています。金利が少し高くても手数料が安くトータルで見ればお得になる銀行等を実際の数値にして比較することができます。
また、住宅ローンの手続き面にも詳しいので面倒な申し込み手続き、契約手続きで失敗をしない、楽になるというのもFPを利用するメリットでしょう。また、金利上昇についての試算や家計全体についてのアドバイスも受けることができます。
住宅ローン専門FP事務所に相談に行くデメリットはコンサルティング報酬が発生してしまうという点。弊社の場合は「得をする金額の1%」(最低10万円~)の報酬をいただいており、平均20万円程度は必要になります。

無料で住宅ローン相談をしてくれるFPもいますが、無料なのは生命保険等の販売につなげてそこで収益を得るためということが多いです。無料ということは、すなわち、住宅ローンに関しても表面的なことしか理解していないはずで、実務に精通していない人が多く、相談先としては不向きという印象です。
モゲチェックのメリット、デメリット
「モゲチェック」は、住宅ローンコンサルティング会社MFSが提供しているサービスです。モゲチェックの住宅ローンオンライン提案ツール「モゲレコ」で必要項目を入力すると、どの銀行で、どれくらい返済額が安くできるかの提案を受けることができます。約30の金融機関を比較し、借り換えで有利になる銀行を選ぶことができるのはメリットでしょう。
また、一部の銀行では事前審査の申込を代行してもらうことができるので、面倒な手続きの負担を軽減できるというのもメリットです。住宅ローンの専門家にメッセージで質問、相談ができるのも特徴。これらのサービスを無料で受けられます。
デメリットとしては提携銀行(約30行)以外の情報は取得できない点が挙げられます。地方銀行の中には、ネット銀行と比較しても遜色ない良い条件(金利が安かったり、手数料が安かったり)を用意しているところもあります。そういった銀行での借り換えには対応できていない点はデメリットになるかもしれません。とはいえ、金利や手数料等を比較して最も有利になる銀行はネット系銀行等、全国対応している銀行等になることが多いので、そこまで大きなデメリットにはならないでしょう。

まとめ:住宅ローン借り換え相談はどこが正解?
住宅ローンの借り換えでは単純に金利が低いところを選んでも失敗します。新生銀行やソニー銀行、イオン銀行のように金利が少し高くても手数料を安くできる銀行を選ぶのが正解ということも多いです。
融資手数料等の費用もきちんと考慮してどれくらいメリットが出るか、比較しながら考えていくことが大切。それを考えると、個人的には弊社のような住宅ローン専門FP事務所を借り換え相談に使ってほしいのですが、どうしても有料になってしまいます。一方、モゲチェックのモゲレコなら無料で銀行を比較、提案を受けてみることができるので、まずはモゲチェックを活用するのが、賢い住宅ローン借り換え方法と言えるでしょう。
なお、借り換えに関する注意点はこちらにまとめていますので併せてお読みいただければ幸いです。
