ARUHI(アルヒ)のスーパーフラットとセゾンフラット35の比較

フラット35の中でも金利が安くなるARUHI(アルヒ)スーパーフラットとセゾンのフラット35保証型。いずれも自己資金を多く用意できればできるほど金利が低くなる仕組みになっています。今回はアルヒとセゾンのフラット35を比較し、どちらが有利になるのか検証します。

ARUHI(アルヒ)のスーパーフラットの特徴

フラット35には大きく2種類があります。1つ目が「買取型」と呼ばれるもの。これは最低金利が決められていて、各金融機関それ以下にはできない仕組みになっています。2022年9月の最低金利は1.52%(団信込)。フラット35を扱う金融機関の多くはこの「買取型」を扱っており、今月はこの1.52%という金利になっているところが多いです(フラット35を売る気のない金融機関ではこの最低金利よりも高い金利を設定するところがあります)。

もう1つのフラット35が「保証型」と呼ばれるもの。こちらは最低金利にとらわれることなく、金融機関が自由に金利を設定でき、今月であれば1.52%未満の金利も見られます。フラット35保証型の代表的なものがARUHI(アルヒ)スーパーフラットです。

発売当初はアルヒスーパーフラット9やスーパーフラット8しかありませんでしたが、その後細かく商品を設計し、今では8段階に分けて金利が設定されています。2022年9月のARUHI(アルヒ)スーパーフラットの金利をまとめると以下のようになります(いずれも団信付き)。

  • スーパーフラット5 1.31%
  • スーパーフラット6 1.35%
  • スーパーフラット6.5 1.36%
  • スーパーフラット7 1.37%
  • スーパーフラット7.5 1.38%
  • スーパーフラット8 1.39%
  • スーパーフラット8.5 1.44%
  • スーパーフラット9 1.47%

利用できる商品(金利)は、住宅購入時に自己資金をどれくらい入れられるか、によって決まります。たとえばアルヒスーパーフラット7.5は、自己資金25%が必要、自己資金を40%用意できる場合はアルヒスーパーフラット6が利用できるというような感じです。

また返済負担率も一定の基準を満たす必要があります。詳細はこちらで解説しているので、チェックしてみましょう。

セゾンのフラット35の比較

セゾンのフラット35保証型もアルヒスーパーフラットと商品体系が似ており、よく比較されます。やはり自己資金の割合で金利が決まってきます。セゾンフラット35保証型の2022年9月の金利は以下のとおりです(団信付き)。

  • セゾンフラット35プラン6 1.32%
  • セゾンフラット35プラン6.5 1.34%
  • セゾンフラット35プラン7 1.37%
  • セゾンフラット35プラン7.5 1.39%
  • セゾンフラット35プラン8 1.42%
  • セゾンフラット35プラン8.5 1.44%
  • セゾンフラット35プラン9 1.47%

返済負担率の条件もありますが、アルヒと同じ基準になっています。

アルヒスーパーフラットと、セゾンのフラット35の比較

では、アルヒスーパーフラットとセゾンのフラット35保証型を比較して、どちらが有利になるのでしょうか。2022年9月の金利を下表にまとめました。赤字にしているところが有利な方です。

アルヒとセゾンのフラット35金利を比較すると、自己資金が50%を超えた場合、アルヒが有利と言えます。35%以上50%未満ならセゾンが有利。自己資金が20%以上30未満の場合アルヒ。それ以外は引き分けという結果になりました。

本来は、住宅購入時には金利だけでなく、手数料なども考慮に入れる必要がありますが、ARUHI(アルヒ)スーパーフラットもセゾンフラット35も融資手数料は「融資額×2.2%」でたまたま、同じです(アルヒダイレクトを使うと他の商品は融資手数料が1.1%になるのですが、スーパーフラットは2.2%のままです)。

したがって、ARUHI(アルヒ)スーパーフラットとセゾンフラット35を比較する際は、自分の用意できる自己資金に応じて金利が安い方を選ぶとよい、ということになります。

参考までに、借入額5,000万円、借入期間35年(元利均等返済)とした場合の返済額の比較をまとめておきます。

ここからは上級者向けの話になりますが、土地を購入して注文住宅を新築する場合や中古住宅を購入してリフォームする場合には、金利や融資手数料の比較だけでなく、つなぎ融資の利息や手数料も合わせて比較する必要があります。

セゾンではつなぎ融資の金利は2.475%、事務手数料は11万円です。ARUHI(アルヒ)では2つのプランがあり、Aタイプはつなぎ融資の金利が3.475%で事務手数料11万円。Bタイプはつなぎ融資の金利は1.53%と低いですが、事務手数料が「55,000円+融資額×0.803%」となります。

※いずれも2022年9月現在。

つなぎ融資の条件まで踏まえてアルヒとセゾンを比較するとどちらが有利なのか。ここではまず自己資金4割を入れる場合を考えます。つまりアルヒはスーパーフラット6、セゾンフラットはプラン6を利用する前提です。

借入額は5,000万円、35年返済(元利均等返済)、つなぎ融資は土地購入時2,000万円(つなぎ融資の日数270日)、着工時1,000万円(日数150日)、中間時1,000万円(日数90日)の合計4,000万円としました。

表にまとめたように、総返済額、融資手数料、つなぎ融資の手数料や利息まで含めて比較すると、この例の場合ではセゾンを使うのが有利となりました。

今度は、自己資金2割を入れる場合で比較します。つまりアルヒはスーパーフラット8、セゾンフラットはプラン8を利用する前提です。借入額やつなぎの条件は上と全く同じとします。

この場合、アルヒのつなぎBタイプを使うのが有利という計算結果になりました。

今回はフラット35保証型の代表的な2つ、アルヒスーパーフラットとセゾンのフラット35を比較し、どちらが有利かを検証してきました。2022年9月の金利で計算していますが、月によって金利は変わるため、有利不利も月によって変わってくる可能性があります。自己資金がある程度あり全期間固定金利を希望する場合、アルヒスーパーフラットとセゾンフラット両方の金利を必ずチェックし計算してみる必要があります。 なお、注文住宅を建てる場合などは、つなぎ融資のコストなどの計算はやや複雑ですし、その他にも注意すべき点はたくさんあります。我々のような住宅ローンの専門家に相談してみるのもよいでしょう。

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