三井住友銀行WEB申込専用住宅ローンの3年固定のメリット・デメリットと他行との比較
三井住友銀行ではWEB申込専用の住宅ローン金利が提供されています。特徴は変動金利と3年固定が低くなっているという点。今回は三井住友WEB申込専用住宅ローン3年固定のメリット、デメリットについて解説し、他行との比較も行います。なお、金利は2020年1月現在の金利を利用します。
三井住友ネット専用3年固定金利の特徴
2020年1月の三井住友銀行WEB専用住宅ローンの変動金利は0.475%、3年固定金利は0.40%です。3年固定金利の3年経過後の優遇幅は最大で▲2.0%となっています。3年経過後に変動金利を選びその時の店頭金利が今と同じ2.475%だと仮定すると金利は0.475%となります。
変動金利の表面金利が一番低いのはジャパンネット銀行の0.399%なので、「0.40%」という金利は低い部類に入ります。ただし3年経過後金利は0.475%になるのでその分でどれだけ得かを比較して考えなければなりません。
ジャパンネット銀行など他行の変動金利との比較
三井住友ネット専用3年固定を他の銀行の変動金利と比較してみると以下のようになります。3000万円、35年返済(元利均等返済)とし繰上返済は考慮していません。当初3年は確かに金利が低いですがジャパンネット銀行0.399%と比較すると負けます。また三井住友では3年経過後の金利が0.475%と高くなる分、住信SBIなどにも負けてしまいます。
また、仮に1年後に大手都市銀の変動金利の店頭金利が5%まで上昇したと仮定(125%ルール等は試算上考慮しない)した場合の金利上昇シミュレーションは次のとおりです。他の選択肢より金利上昇リスクを多少は抑えることができますが、3年固定だとそこまで金利リスク回避にはなりません。
返済年数が短い場合の、他行との比較
先のシミュレーションは35年返済でしたが、仮に返済年数が20年(3000万円、元利均等返済)だとすると以下のようになります。こちらでもジャパンネット銀行や住信SBIには勝てません。
以上見てきたように、結局三井住友銀行WEB専用3年固定は、ジャパンネット銀行の変動金利には負けてしまうと言えます。ただしジャパンネット銀行などのネット専業は審査に時間がかかる可能性もあるので特に決済まで時間がない場合には第二、第三の候補として同時に申込をしておくとよいでしょう。
三井住友WEB申込専用住宅ローンのデメリット
三井住友銀行の公式WEBサイトの利用条件の中で気になる部分は以下2つです。
・自営業のお客さま、ご自身またはご家族が経営する会社にお勤めのお客さまはご利用いただけません。
・同一企業に満1年以上お勤めされていない場合は、ご利用いただけません。
1年以上の勤務実績が必要、というのはまぁよいとして、「自営業、経営者お断り」と明記されているので注意が必要です。ジャパンネット銀行もそうでしたが、ひょっとしたら今後は他行も「自営業、経営者お断り」というのが続くかもしれません。なお、上記以外の注意点としては「ペアローンは利用できない」とありますが、連帯債務型借入は可能なので、共働き夫婦が夫婦で借入を考えている場合などにも利用できます。
また、WEBサイトには申込から融資実行まで1カ月かかる、という記載もあります。他のネット銀行では45日以上というところ、2カ月かかるところもあります。メガバンクだけあり、他のネット銀行より人員が豊富→審査も多少早い、と考えてよいかもしれません。もちろん、同じ三井住友でも、店頭手続きよりはネット申込の方が時間はかかるはずです(みずほ銀行などでの経験上)。
先にも書きましたが、特に決済まで時間がない場合には、ジャパンネット銀行や三井住友WEB申込専用プランなど2、3社の審査申込を同時に行っておくとよいでしょう。
今回は、2020年1月の金利を用いています。最新の金利情報などは三井住友銀行の公式WEBサイトで確認してみるようにしましょう。
